NG!腰痛にマッサージ!

こんにちは。

はんだ整骨院・姿勢整体院の半田です。

 

皆さんは腰が痛くなったときにどんな治療を受けますか?

病院で痛み止めをもらいますか?

整骨院や整体院でマッサージをしてもらいますか?

 

多くの方が「マッサージ」を一番に思い浮かべるんじゃないでしょうか?

 

当院でも患者さんから

「揉んでもらったらよかろ~と思って」

なんてことを言われていました。

 

なぜか日本人って腰痛や肩こりに対しては

「揉む」

というワードがセットになってますよね。

 

確かに気持ちいいですし、楽になりますよね?

その時は。

 

でも、はっきり言います!

腰痛は揉んだらダメです。

 

それはなぜなのか?

 

まず、簡単に言ってしまうとマッサージというのは

「筋肉を強引にほぐすこと」です。

 

様々なご意見はあるかと思いますが

(特に施術者の方々はいろいろな異論・反論あると思いますが)

筋肉の意思とは関係なく、外力を加えてほぐします。

となると、それなりの外力を加えないといけません。

 

この時、筋肉や神経が傷ついてしまいます。

これが問題なんです。

体にいいと思ってやっているのかもしれませんが、

実は体を傷つけているんです。

 

マッサージのような施術を受けた後によく起こる

「揉み返し」「揉みごわり」といった現象をご存知ですか?

人によっては

「好転反応」

なんて言って

良いことのように言って患者さんを納得させることがありますが

そんなことはありません。

 

筋肉が傷ついてしまうので

激しい運動をしたときのように筋肉の繊維が傷ついて

だるく感じたり、痛みを感じたりするのです。

 

まあ、マッサージと一言で言ってもかなりいろいろな方法があるので

実際には一概に言えないところもあるのですが、

最悪なのは長時間強揉みです。

 

しっかり筋繊維を傷つけるような外力を

長い時間かけて体に与えていくのです。

 

ただ、マッサージ好きの人は徐々に刺激に慣れてしまって

どんどん強い刺激を求め始めます。

刺激が強いと効いているような気がしますしね。

マッサージをすればするほど筋肉が傷つき、硬くなり、より強い刺激じゃないとやってもらった気がしなくなるんです。

こうなると悪循環ですね。

 

あくまでリラクゼーション・リラックス効果が目的で弱い刺激であれば、まだいいと思いますが

不調の改善を目的にする場合は、マッサージはやめましょう。

特に長時間の強揉みにはお気を付けください。

 

 

次に、なんで腰が痛くなるのかというところから考えていきましょう。

 

体を支えるために腰の筋肉が一生懸命働いているわけです。

筋肉は縮むことで骨を引っ張って体を支えるのです。

緊張した状態です。

この状態に対して

「張ってますね~」「ガチガチですね~」

って言われるわけです。

で、

緊張している部分をマッサージでほぐしていくんです。

するとどうなるでしょうか?

緊張した筋肉を緩める = 一生懸命働いている筋肉の仕事をを無理やり奪う

という図式が成り立つのはお分かりいただけますよね?

 

つまり体を支えられなくなるんです。

 

実は「腰痛にマッサージがダメ」な一番の理由がここにあって、

体を支えられないことで余計に姿勢が歪んでしまいます。

姿勢が歪むことで結果的には腰痛が悪化する!ということが起きます。

治療家として腰痛を改善させるつもりが、その場の症状に気を取られ過ぎて

結果的には状態を悪化させ、未来の重症患者さんを作ってしまっているんです。

 

 

最初の方で

「筋肉の意思とは関係なく」という言葉を使いましたが

姿勢の歪みがなくなれば、筋肉は勝手に緩んでいきます。

 

歪みがあると、筋肉自体が体を支えるために自ら緊張していきます。

その必要がないと思えば勝手に緩んでいきます。

 

腰痛を引き起こす筋肉の緊張ですが

この緊張を起こす原因も当然あります。

 

「腰痛にマッサージ」は根本的な腰痛の解決に繋がりません。

 

腰痛でお困りの際はぜひ参考にしてください。