ストレート腰?

こんにちは。

はんだ整骨院・姿勢整体院の半田です。

 

普段、「反り腰はダメだ!」と

口が酸っぱくなるほどお伝えしております。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【反り腰とは?】

背骨の腰の部分は、正常な状態でも前弯(前側に出っぱった状態)しています。

この前弯した状態がよりキツくなってしまっている状態。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

しかし、時々、逆の人がいます。

前弯がなくなってしまって真っ直ぐになってしまっていたり

後弯と言って後ろ側に出っぱってしまっていたりします。

 

こういう状態には、ちゃんとした病名のようなものはついていないようです。

調べてもあまり出てきません。

ストレートネックとかストレートバックに合わせて

ストレート腰なんて書いてあるものもありますが、

普通に使って通用するのかは謎な言葉です。

でも使います。

 

で、こういった状態は

だいたい腰に強い痛みが長く続いている人に見られます。

そして、腰だけでなく、脚にまで痛みや痺れが出てしまった人が

ようやく受診するといった感じですね。

 

でも、腰の骨が真っ直ぐになってるくらい問題ないでしょ!?

なんか問題あるの!?

といったお声にお応えしていきましょう。

 

まず、背骨というのは、首から尾骨まで4ヶ所ほど緩やかにカーブしています。

首は前弯、背中は後弯、腰は前弯、骨盤部分は後弯(骨盤部分は成人するとくっついて一つの骨になっています。)

要するに横から見ると蛇行しているような状態です。

 

蛇行しているメリットは歩行やジャンプなどの「衝撃を逃すことができる」というのが一番に挙げられます。

しかし、湾曲がないと、衝撃がダイレクトに伝わってしまい

背骨自体が損傷したり、中を通っている脊髄にも問題が起きかねません。

 

そして、もう一つ困ってしまうことがあります。

 

湾曲がなくなってしまうといっても、全ての骨が一直線というわけではありません。

構造上、どうしても湾曲してしまう場所があります。

つまり、何が起きるのかというと

本来湾曲しているところが真っ直ぐになることで

その分のしわ寄せが来て湾曲してしまうところが出てきます。

 

下の写真をご覧ください。

これは、患者さんから頂いたレントゲン写真です。

掲載の許可も得ております。

左側がお腹、右側が背中です。

◯で囲んでいる場所がしわ寄せを受けている部分です。

その上の腰の骨が一直線に並んでしまっています。

本来ならここは

 

一ヶ所だけ(とは限りせんが)極端に曲がってしまいます。

これによっていくつか問題が起きてきます。

①椎間板の変性 →  ヘルニアにつながる。

②椎間孔が狭くなる →  神経を圧迫してしまう。

          →  痛み・痺れ・麻痺などが起こる。

そして、この痛みや痺れは結構強いことが多いです。

 

これを治すには、他の腰椎を正常な湾曲に戻して

一ヶ所に負荷が集中するのを防ぐ必要があります。

普段から正常な姿勢でいられるようにするということですね。

 

【どんな人に起こるのか?】

上記の状態って

何か一つのことがきっかけで

一気にその状態になってしまうというものではないようです。

 

もちろん

「重いものを持った瞬間に『痛み』が出た」

といった最終的に痛みが出るきっかけがあることは多いですが

一瞬で背骨が一直線になってしまう、なんてことは

絶対にありません。

 

なんだか調子がおかしいな

ちょっと痛いな

でもこれくらいならまだ大丈夫

仕事も休めないし

といった感じで我慢に我慢を重ねてしまう

我慢強い人がたどり着くのがこの状態です。

 

痛みをかばうようにして、本来とは違う体の使い方をしているうちに

背骨を支える筋肉が背骨を真っ直ぐの状態で維持するのが癖、習慣として

体に染み付いてしまって起きているのが

いわゆる「ストレート腰」です。

 

痛みはあるけどあんまり強くないからまだ大丈夫!

と思っているあなた。

要注意です。

 

【痛みとは】

「痛み」というのは

体に異常が起きていても

あなたが気づかないときに

体からあなたに送られてくる「SOS」です。

 

なんかちょっとおかしいな、くらいではSOSなんて送りません。

すでに体にとって重大な問題が起きているんです。

自覚症状がないだけ。

検査をしたらいろんなことが起きています。

それを我慢(見て見ぬふり)するからより大きくて強いSOSを送らなきゃいけなくなります。

 

 

我慢強いことは偉いこと!というような考え方もありますが

体にとっていいことはありません。

不調は原因を取り除かないと

気づかないうちにどんどん悪化していきます。

 

ちょっとでも不調を感じたら

早めに検査だけでも受けることが早期回復への道です。

検査をしてみて「問題なし」ならそれでいいですし

何か問題があれば、「見つかってよかった」と考えましょう。

 

ちょっと話が逸れましたが、今日はここまで!